中野 大夢Hiromu Nakano
開発〈エンジン設計〉PT商品企画・設計第二部 LD設計第一グループ
2014年入社
PROFILE
大学では、ハイブリッド自動車の燃費予測シミュレータ構築と群知能を応用した構成要素最適化の研究をする。これにより自動車への興味が更に深まり就職先も自動車系に絞り就職活動を行う。商用車は働く車としての特徴(燃費/積載性/耐久性)が乗用車より厳しいと考え、そのフィールドで技術者として働いてみたいと思いISUZUに入社を決める。
多くの要求をクリアし、
誰もが満足できるものを設計する
私は小型車両(ピックアップトラックやエルフ)に搭載される小型エンジンの商品企画・設計部で設計グループに所属し、エンジンの基幹部品設計を行っています。最も大切な役割は、お客様に満足していただけるエンジン部品を設計することですが、部品完成までには関係する多くの部署との十分なコミュニケーションが必要です。例えばエンジン企画部とは部品機能や試作タイミング、購買部とはメーカ選定やコスト、実験部とは試験内容や従前からの改善要件、生産技術部からは加工/組付性など、部署毎にさまざまな方針を決めなくてはいけません。この過程で挙がった意見を集約した上で、お客様に満足していただける部品を設計することが私の仕事のゴールです。
やり遂げることで得られる
変わらない感動体験
私が入社2年目(実務1年目)の時、あるプロジェクトでカムシャフト設計を任せてもらいました。そのプロジェクトは新規モデルチェンジするものだったので、ゼロから新しく形状を考える案件でした。初めて設計する部品ということもあり、壊れない頑丈な形状にしたい一方で、周辺部品との干渉関係や性能向上のために小さく軽く、且つ安くする必要がありました。上司の指導の下でこれらを踏まえて自分で形状を決めて図面を描き、最初の試作品が完成して現物を見た時の達成感は忘れることはなく、現在も現物完成時の感動は変わることはありません。
エンジン設計の
スペシャリストに
現在はエンジン性能を大きく左右するピストン設計に加えて、エンジンの基幹部品といわれるクランクシャフト・コンロッドの設計に携わることができているので、このまま設計の経験を積んでいきたいと思います。今後は、シリンダヘッド・シリンダブロックなどさらに多くの部品に携わり、エンジン設計のスペシャリストとしてキャリアを積んでいきたいと思います。
さまざまな関係者と
困難に立ち向かう
成長を実感したのは、入社5年目で携わったコンロッド開発の時です。壊れないようストレングスを上げるために凹凸の少ないシンプルな形状にしたかったのですが、生産部門からはトレーサビリティ確保のための凸形状や文字刻印などを付けたいという要望があり、意見が対立しました。強度解析グループと協力して案を考えては提案し、製造性、組立性の観点からNGというやりとりを何度も繰り返しました。また形状が決まった後も、本部品が日本だけでなく複数の海外拠点で使われているものであったため、関係部署への変更可否確認も急ぎ必要でした。さらには部品の反映日程を少しでも短縮するため、生産準備グループの方々に本件の重要性を説明し、協力のお願いをすることに。
これまで経験したことが無いほどたくさんの部門・部署や国の方と関わり協力しながら形状を決めて物を作っていく、まさに設計部の役割を全うできたのだと実感することができました。
8:15出社
メール確認・当日の予定確認
8:45デスクワーク
部品の強度検討(CAE解析)
10:30エンジン設計担当者による打ち合わせ
異なるエンジン機種で同じ部品を設計している担当者で集まり設計技術・課題等を共有
12:15昼食
社員食堂
13:00打ち合わせ
グループ内業務共有化(毎週)
14:00デスクワーク
CADで3Dモデル・2D図面作成
16:00現物確認
耐久試験終了品の現物チェック
17:30打ち合わせ
新規設計部品の検討レビュー会
19:00デスクワーク
CADで3Dモデル・2D図面作成
20:00退社