INTERVIEW
どんな年次でも、
学ぶ喜びを感じられることで
試作・評価 ＜車両評価・実験＞
A.T
車両審査実験第二部
部長
1990年 新卒入社
工学部 応用理化学科 卒
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PROFILE
幼少期は心身ともに繊細で、子どもながらに無邪気になれないような性格だった。しかし、成長するにつれて徐々に芯が強くなり、高校では姉からもらった参考書をきっかけに数学と理科に熱中する。食事中や入浴中も問題に没頭し、難問が解けた時の達成感に喜びを感じるような、理系分野への関心が高い学生となった。この経験が、その後の化学専攻へとつながっていく。
大学時代に力を入れていたこと
正直に言うと、大学時代は学業よりも友人との交流やスキーに力を入れていました。特にスキーは年間30日以上も雪山にこもるほど熱中しました。就職活動では、研究室のOBの方がISUZUのリクルーターとして来られたのが転機となります。自動車と化学は結びつかないと考えていたのですが、その方から有機材料の分析といった化学系の仕事があると教えてもらい、興味を持ちました。また、当時は男女で雇用条件が異なる企業が多い中、「ISUZUでは男性と全く同じように働ける」と聞いて、将来性を感じ入社を決めました。
現在の仕事内容
車両審査実験第二部の部長として、部全体のマネジメントを行っています。私たちの部署は、新しく開発された車両が、設計者が意図した通りの性能や耐久性を持っているか、お客様が満足できるレベルに達しているかを、市場に出す前に確認する役割を担っています。具体的には、車両の走行試験や、部品・装置の実験を行い、何か見つかれば設計者に改善を提案し、問題のない車両にしていく重要な仕事です。また、金属材料や有機系材料の評価、開発、分析に加え、市場で不具合が起こってしまった際の詳細な調査も担当しています。それらの業務は10の課に分けて行っており、350名ものメンバーが非常に高い専門性を発揮して、ISUZU品質を守り続けています。
CAREER STEPこれまでのキャリア
入社1～12年
入社1年目から4年目は、有機材料の評価・開発を行う部署に配属されました。当時はパソコンがなく、先輩の紙の報告書を読んだり、直接足を運んで話を聞いたりして知識を習得する日々です。今の世の中から考えると不便ではありましたが、だからこそ得られたことも多かったように思います。そして、5年目の結婚を機に藤沢工場へ異動となり、担当する材料が変わり、そこで深刻な品質問題が生じるなど、大変なこともありました。しかし、材料メーカーに1週間通い詰めるなど、新しい知識を得ることにおもしろさを感じていた時期です。この期間の6年目と10年目に産休・育休を取得しました。
入社13～28年
入社13年目から24年目は、家事と育児、仕事に追われる毎日で、すべてを完璧にこなさなければならないというプレッシャーを感じていました。自分の母親がそのような人だったので、余計にそう思っていたのかもしれません。ですが、保育園のお迎えや子どもの急な発熱などがあった時、家事と育児を優先して良いんだよという周りの方々の協力があり、その雰囲気はすごくありがたかったです。おかげで新しい材料への挑戦もすることができました。その後、育児が落ち着いた25年目から28年目は、これまでの経験を活かし、有機材料のマルチスキル人材になることを目指しました。経験のない分野にも自ら手を挙げ、材料開発だけでなく車両を扱う評価項目にも挑戦。応援してくれる社風を追い風として自身のスキルアップに努めました。
入社28年〜現在
入社28年目から35年目には長年所属した有機系材料を担当する課の課長となり、培ってきた一通りの実務経験を活かして、課員が抱える技術的な課題に対して適切なアドバイスをすることを心がけました。そして、36年目からは部長に昇進し、現在は部全体のマネジメントを推進しています。材料一筋でやってきたため、車両全体の評価に関する知識を深めるために日々勉強中です。知らないことを知るということがずっとおもしろいと感じてきましたし、どんな年次でもそれを実現できる環境であることが嬉しいですね。
今後の目標
今後は部長として、車両評価に関する知識をさらに深めていきたいと考えています。現在は知識不足から判断に時間がかかってしまうこともありますが、業務を通して知識を習得し、より迅速かつ適切な判断ができるようになりたいです。学びへの意欲はいつまでたっても衰えることはありません。そして、ISUZUの製品がよりよいものになるよう貢献したいという想いも入社当時から変わっていません。自分の仕事に責任を持ち、生き生きと仕事ができる職場環境を築いていきたいと思っています。
皆さんへのメッセージ
ISUZUでは人事制度が新しくなり、人を育てるということにより力を入れるようになりました。OJTや階層別教育の他にも学ぶ機会がたくさんありますし、成長のための努力を歓迎する環境が整っているので、ぜひ「こうなりたい」という目標をしっかりと持ち、進みたいところに進んでほしいと思います。また、昔から変わらず男女の差なく活躍できる会社であることも大きな魅力です。結婚や育児をしながらでも、育児休職制度などを利用して働くことができます。職場での信頼は仕事への責任感から生まれるので、周囲への感謝と配慮を忘れずに行動できれば、必ず周りが応えてくれますから思いきった挑戦をしてください。
