INTERVIEW
経験を新しい風にして、
強いISUZUへ

生産管理 <生産プロジェクト管理>
O.H
IM推進部
ダイレクター
2022年 中途入社
工学部 機械工学科 卒
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PROFILE
幼少期からクルマが好きで、クルマが通るたびに車種を言い当てていた。スーパーカーブームの時代には、憧れのカウンタックの絵を毎日描いたり、ミニカーを収集したりして過ごす。その熱中ぶりは幼少期にとどまらず、中学生の頃には漠然と「将来は自動車会社で働きたい」と考えるようになった。その夢は、やがて具体的なキャリアへとつながっていく。
大学時代に力を入れていたこと
大学時代は材料力学を学ぶ傍ら、友人から4万円で譲り受けたクルマで夜な夜なドライブに出かけ、クルマ漬けの毎日を送っていました。就職活動では、幼い頃の夢から一転して「地図に残る仕事」に惹かれ、プラントエンジニアリング会社へ入社しました。充実した日々を過ごしながらも、30歳を迎える頃、やはり自動車業界で働きたいという想いが蘇り、幼少期からの夢を実現すべく乗用車メーカーへ転職することに決めました。そこで電気自動車用バッテリーの生産技術開発に長年携わり、ものづくりの楽しさと難しさをじっくりと味わいました。この経験を、次は社会のインフラを支える商用車に活かしたいと考え、ISUZUへの転職を決意しました。
現在の仕事内容
IM推進部は「ISUZUものづくり」の頭文字を取って命名された部署で、ISUZUのものづくりの基幹(IM)をつくり、進化させ、ものづくりの未来を創造する集団であり、ISUZUの国内外の全拠点で安全で高品質・高効率な工場を目指し主導しています。その中で、新しい領域の先行開発を主導するダイレクターとして、バッテリーをはじめとしたxEVコンポーネント部品の内製化を推進することが私の役割です。前職では乗用車のバッテリーの内製化に携わっていましたが、ISUZUでつくる商用車用バッテリーは要件がまったく違いますし、既存の車体フレームを活かしながら高密度なバッテリー形状にしなければならないなど、難しい課題が数多くあります。しかし、正解がない中で試行錯誤を繰り返し、開発や生産部門と協力して課題を解決していく過程は非常におもしろいです。また、一人で関われる領域が広く、裁量を大きく持たせてもらえる点は前職と違ったやりがいを感じます。

CAREER STEPこれまでのキャリア
社会人1~27年
新卒で入社したプラントエンジニアリング会社では、6年の間でエネルギー関連プラントの建設や改造、メンテナンスを複数経験しました。当時の上司からもらった「はじめての仕事は120%の力でやりきれ」という言葉は、ずっと心に残り続けています。最初に全力以上を注げば、後々に全体が見渡せるくらい自分の懐が深くなる感覚があるんですね。それが、今でも私の仕事のスタイルになっています。次の自動車会社では、自動車部品の検査技術開発に4年、残りの16年は電気自動車用バッテリーの生産技術開発を行っていました。一から技術開発をしていく楽しさや苦労を経験する一方で学びとなったのは、たくさんの人が集まって行う新しいものづくりでは管理職として関係者間の信頼関係構築をしっかりサポートすることが大切だということです。一度信頼関係のバランスが崩れると関係再構築は非常に時間を要し、開発期間にも影響しかねないと気付きました。そこで、組織として仕事を進めるためのチームづくりや標準化、仕組み化にも力を入れていました。
入社1〜3年
ISUZUに入社してからの最初の2年間は、バッテリー内製化のためのロードマップ作成や、要素技術開発の計画立案と実行に取り組みました。この時期は「なぜ内製化するのか」と問われることもありましたが、商用車業界における内製化の必要性を粘り強く訴え続けたことで、今では追い風も感じはじめています。3年目にはグループリーダーとなり、タイでのLCV用バッテリーパック工程の量産立ち上げのサポートに加え、グループのマネジメントも担うように。そして、バッテリー交換式EVの交換ステーションの社会実装に向けた実証準備と検証にも携わりはじめました。新しいことを任される中で、ISUZUは人と人とのつながりがとても強い会社だと感じ、この義理や人情を大切にする温かさが私のやりがいにつながっています。
入社4年〜現在
入社4年目からはダイレクターとして、バッテリーをはじめとしたxEVコンポーネント部品の量産技術開発と製造機能(工程)確立を主導する役割を担っています。新しい挑戦はプレッシャーよりも「楽しい」という気持ちが大きいですね。自分の経験を買ってくれ、任されているということで、これまでの知見や技術を存分に発揮できる環境だと感じています。また、新たな風を吹き込む役目も期待されていると思うので、いい意味で組織に馴染まず、正しいことや間違えていることを提言して、組織改革のいいスパイスになれればと考えています。
今後の目標
今後の目標は、ISUZU_IXの達成に向けたCN商品ラインナップのために、開発部門と生産部門が密に連携して開発を進める体制を確立することです。現在は、まだ組織的な連携がうまく機能していない部分もあるため、相互理解を深めながら、一緒に仕事を進めていくことに力を入れています。また、将来的にグローバルでEV製品が展開される際に、ISUZUグループ全体で一貫した戦略のもとで製品を提供できるよう、生産技術のガバナンスを確立し、牽引していきたいと考えています。そのために、生産技術や製品の最新トレンドを常にベンチマークし、ISUZUに必要な技術や工法の情報発信を続けていきたいです。
皆さんへのメッセージ
私はこれまでに3つの会社を経験してきましたが、どのキャリアも今の自分を形成するために不可欠でした。今の環境では自分の夢の実現は無理でも、次ならできるかもしれないと考えて転職をすることは悪いことではなく、むしろ良いことだと思います。そういった視点でISUZUは、自分が成し遂げたい目標やすべきことが明確にあれば、それを任せてもらえる風土があり、キャリアを磨いていくにはいい環境だと感じています。人事制度もジョブ型に変わっていきますので、自身のやりたいことがジョブにマッチすればISUZUで活躍できる可能性は十分にあるはずです。
