INTERVIEW
お客様のために、
原因究明に真摯に向き合い、
品質改善の出発点をつくる

品質保証 <市場品質>
Y.A
市場品質改善部 中・小型グループ
2019年 新卒入社
工学部 機械工学科 卒
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PROFILE
大学で機械工学を専攻し、研究を通じて“なぜこうなるのか”を突き詰めるおもしろさを学んだ。就職活動時、ISUZUのOB社員が自身の仕事を楽しく語る姿と、教授の「一貫したものづくりはおもしろい」という後押しで受けてみようと決意。企業研究を通じ、物流を支える商用車が社会を動かす大きな役割を担い、世界中で活躍していることを知り、その一員として挑戦したいと考え、入社した。
現在の仕事内容
現在、市場品質改善部の駆動チームに所属しています。部署の役割は、市場から回収された不具合品を調査し、発生状況や損傷状態などをもとに、不具合の原因や発生メカニズムを推定することです。回収部品や発生状況をもとに仮説を立て、マイクロスコープや走査電子顕微鏡(SEM)による部品の観察、サプライヤーの調査結果、社内協力部署の調査結果など、さまざまな情報を組み合わせて検証します。検証した結果、設計に起因するのか、工程に起因するのか、あるいはお客様の使用条件によるものなのかを見極め、解決の糸口を見つけることが大きな役割です。不具合内容は一つひとつ状況が異なるため、毎回ゼロから仮説を立てる必要があります。その過程で論理的思考力や情報整理力、そして関係部署と協力しながら進めるコミュニケーション力が自然と磨かれていると感じます。
仕事のやりがい
仕事をする中では、「現象を整理し、納得感のある説明と改善につなげること」を大切にしています。単に「原因はこれでした」で終わらせるのではなく、「なぜそうなったのか」「どうすれば防げるのか」といったところまで考察してレポートにまとめることで、後工程の担当者がスムーズに動けるように意識しています。そうした積み重ねがお客様への分かりやすい説明につながり、信頼回復にも役立つと考えています。また経験を重ねることで仮説の精度も上がり、関係部署とのやりとりもスムーズになってきたことで、自分のレポートが議論の土台となり、実際に大きな改善につながった時は、「ものづくりに貢献できている」と実感でき、大きなやりがいを感じます。

ISUZU ID 実現のために
私がつくる調査レポートは、後工程での改善活動やお客様への説明の土台になります。内容が分かりにくければ改善する時間が大幅に掛かり、余計なコストだけでなくお客様からの信頼にも影響が出ます。逆に、誰もが納得するレポートをつくることで改善の促進やコスト削減につながり、その積み重ねがISUZU IDで掲げる「お客様満足度 No.1」の実現にも貢献できると考えています。また、日々の業務では「相互成長」を意識しています。一方的に伝えるのではなく、相手の意見も積極的に聴いて議論が活性化するよう努めることで、自分も仲間も少しずつ成長を重ねていきます。そうした日々のやりとりの積み重ねが、ものづくりを前に進める力になると感じています。
A Day scheduleとある一日のスケジュール
- 08:15
- 出社メールやTODOリストを確認し、今日の予定を整理して一日をスタートします。
- 09:00
- 回収された不具合部品を確認新しく登録された不具合品をチェック。情報と照らし合わせながら写真を撮り、記録をします。
- 10:00
- 調査方針の検討不具合品の状態や情報を踏まえ、仮説を立て検証する調査手段を考えます。
- 12:15
- ランチお弁当派なので近くのお弁当仲間と食事をしながら、話をしてリフレッシュしています。
- 13:15
- 調査レポート作成サプライヤーや関連部署から届いた調査報告書を確認し、原因を考察。後工程がスムーズに進むよう、要点をまとめてレポートを作成します。
- 16:00
- 破面観察不具合品をマイクロスコープで詳細に観察し、原因特定に役立つ手がかりを探します。
- 17:15
- 退勤一日の業務を終えて退勤。メリハリを意識して働いています。
今後の目標
今後は、開発・販売会社・お客様といったそれぞれの立場をつなぎ、現場で実現可能な改善提案や納得感のある説明ができる力をさらに高めていきたいと考えています。そのため、自分自身が納得できているかを常に意識し、理解が不十分な点は社内の専門家に確認するなど、知識を深める努力を続けています。その一例が、販売会社の方々に向けた調査進捗共有の場での活動です。私たち市場品質改善部は不具合品調査の進捗を報告する中で、相手に分かりやすく伝えるために事前準備を徹底し、想定される質問をシミュレーションしています。こうした取り組みを重ねる中で知識が広がり、自分自身の成長を実感しています。こうして培った力をさらに磨き、確かな回答を積み重ねることで信頼を築き、品質対応を支えられる存在へと成長していきたいです。
皆さんへのメッセージ
ISUZUには、一人ひとりの意欲やキャリアに合わせて挑戦できる環境があります。私自身も、品証部門が企画した海外研修に応募し、タイ駐在の機会を得て、視野を大きく広げることができました。部署や部門をまたいで挑戦できる機会もあり、社員の挑戦を自然に応援してくれる風土があります。不具合品調査業務は個人の裁量が大きく、自分で考えて動いたことがそのまま経験となり、学びにつながるのが特徴です。その分、責任もありますが、日々成長を実感でき、やりがいがあります。また、フレックスタイム制度や休暇の取りやすさもあり、柔軟な働き方ができるのも魅力です。学び続けたい人や、自分の意志で動きたい人にとって、大きな可能性を伸ばせる環境だと思います。
