INTERVIEW
安心を確かなものにする
強固な部品を

生産管理 <生産プロジェクト管理>
A.M.M
要素技術部
工学研究科
2023年 新卒入社
知能機械システム工学専攻 卒
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- #電子・電気・制御系
- #生産管理
- #藤沢工場
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PROFILE
母国のバングラデシュで、警察車両としてISUZUのD-MAXなどが日常的に活躍する姿を目にしてきたことから、「人々の暮らしや経済を支えるクルマづくり」に憧れるようになり、その想いを胸に自動車産業が主要産業である日本への留学を決意。就職活動では、子どもの頃から興味を持っていたISUZUの商用車分野における高い実績、ものづくりに対する真摯な姿勢に魅力を感じ、入社を決めた。
現在の仕事内容
要素技術部の鍛造技術グループに所属しており、主にエンジンやトランスミッションなど、安全性に関わる部品の製造に携わっています。鍛造とは、熱した金属にプレスで圧力を加えることで、強度を高めながら目的の形状に成型する技術であり、耐久性が必要な小型の部品に用いられる手法です。開発部門から受け取った完成品の図面をもとに、まずは最終的な部品の形に合うように、大まかに粗材の形を設計します。その粗材からどのように部品を作るか、金型の設計も含めて検討し、試作品の製造と評価を経て、量産体制を整えるまでの一連のプロセスに携わっています。この仕事の難しさは、コストと品質のバランスを最適化することです。金型は高価なため、試作回数はなるべく少なくし、強度や耐久性を確保するためには、妥協なく試行錯誤を繰り返す必要があります。
仕事のやりがい
当部署で扱う足回りの部品は、重要保安部品として特別管理されています。破損時に人命に関わる大きな事故につながる恐れがあるためです。だからこそ、何よりも重要な信頼性を保つためにも、「なぜ、そうするのか」という鍛造技術の本質を意識することを大切にしています。そして、限られたスケジュールの中であらゆる要望への答えを見つけ出し、量産時の作業性も考慮しながら、確かな品質を持つ部品へと仕上げていきます。技術者としてその試行錯誤の過程には大きなやりがいを感じます。そうやって自分が手掛けた部品が使われた車両が、母国のバングラデシュで走っている姿をはじめて見た時の感動は忘れることができません。

ISUZU ID 実現のために
鍛造は、設計、製造、品質保証など、さまざまな部門と連携しないと成り立たないので、「相互成長」を常に意識しなければなりません。こだわりを持つ技術者が集まってものづくりをしていくわけですから、意見が交錯することは頻繁にあります。しかし、そこでぶつかるのではなく、互いの専門性を尊重し、信頼し合うことで新たな気づきや改善のヒントが得られ、よりよい製品づくりが可能になるとこれまでの経験で実感してきました。それは、単に知識を教え合うことではなく、異なる視点や価値観を受け入れ、共に悩み、共に挑戦しながら前に進んでいくということです。その過程こそが、真の「相互成長」であると強く感じています。
A Day scheduleとある一日のスケジュール
- 8:15
- 出社出社してメール確認やTODOリストの整理をします。
- 9:00
- 図面チェック開発部門から提示された製品図面をもとに、仕様の変更点や変更の背景、それが与える影響などを確認します。
- 10:00
- 鍛造粗材形状の検討図面をもとに、粗材の形状が適切か、金型の構成はどうすべきかを検討します。
- 12:15
- ランチ・お祈り 持参した弁当を食べ、工場内の礼拝スペースでお祈りをします。
- 13:15
- 資料作成検討した製品や粗材の形状に関する結果をまとめ、資料を作成します。
- 15:30
- 業務進捗確認チームメンバーと進捗状況を共有し、課題がないか確認・調整します。
- 16:00
- 試作準備・依頼試作に向け、評価項目を検討し、関係部署への依頼書類を作成します。作成した資料をもとに、栃木工場や検査部門などへ試作を依頼します。
- 18:30
- 退社
今後の目標
これまでに新たな部品をつくりあげるプロセスの一連に関わってきましたが、今後はそのプロジェクトを自分で主導できるようになっていきたいと考えています。そのためには、生産技術だけでなく、設計、製造コスト、調達といった周辺領域の知識を深め、部門横断的な視点を養うことが必要です。これまでの経験から学んだことを反復する、部門を横断したコミュニケーションを取ることで新たな知識をどんどん吸収する、そういったことを繰り返して、より大きな仕事を任せてもらえる技術者を目指していきます。もう一つの目標は、日本とバングラデシュの架け橋となることです。現時点ではバングラデシュに生産工場はありませんが、もし将来設立されることがあれば、立ち上げメンバーとして現地の生産基盤づくりに貢献したいです。
皆さんへのメッセージ
入社当初、文化や言語の違いに不安もありましたが、職場の皆さんは非常に温かく、困った時は丁寧に教えてくれる方ばかりでした。どんなことでも気軽に聞ける雰囲気があり、安心して仕事に取り組めています。多様な背景を尊重し合う風土は、大きな魅力だと思いますね。また、全員が「人々の暮らしや経済を支えるクルマづくり」に真剣に向き合っているため、情熱を持ってものづくりに挑戦したい方にとっては、非常にやりがいのある環境です。そして、就職活動においては、自分の「好き」や「興味」を大切にしてください。それが原動力となり、困難を乗り越える力になるはずですから。ISUZUには、そんな想いを形にできるフィールドがあります。ぜひ一緒に、世界中の道を走るISUZU品質を支えていきましょう。
