INTERVIEW 自動運転への期待を
どこまでも

開発 <自動運転>

K.O
ASシステム開発部 AD企画・開発グループ
グループリーダー
2004年 新卒入社
機械工学専攻 卒

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PROFILE

大学では流体力学と応用数学を研究。就職活動では、物流や公共交通といった社会インフラに貢献したいという想いを抱き、ISUZUへ入社。現在は自動運転開発に取り組む。特に大学で学んだ応用数学をAIやセンサー技術の理解に役立て、常に一歩先を行く現場課題を解決しながらキャリアを広げている。社会の「縁の下の力持ち」として責任あるものづくりを担うことが、大きなやりがいにつながっている。

現在の仕事内容

ASシステム開発部は、自動運転の開発を行う部署です。自動運転は、クルマの頭脳として判断・計画系を行う「ADK」と、その命令を受けてステアリングやブレーキなどを制御する「ADシャシ」の二つで構成されており、私は後者の領域で企画・開発を担当しています。ISUZUには、長年培ってきた経験から重量の変化や車体の長短に対して、車両を制御する技術はありましたが、自動運転に必須であるAIの知見は浅く、ここ数年をかけて新たに取り入れてきました。学ばなければならないことが多いゆえの不安は、当然あります。ですが、当社の新事業の中核を担う領域であり、最先端を扱えることは技術者として好奇心がかき立てられ、仮説を立てながら異なる視点を持つメンバーと活発に議論する時などは、とてもモチベーションが高められています。

仕事のやりがい

これまでの仕事の中で特に印象深いのは、LKASと呼ばれる大型トラック向けの「車線維持支援装置」をゼロから立ち上げた経験です。当時は社内に前例がなく、周囲からは慎重な声もありましたが、私は自ら異動を志願。制御仕様の策定から評価ロジックの構築、試験条件の整備まで、まさに手探りで開発を進めました。「これは絶対に自社の技術にするべきだ」という想いを貫き、自分の手で会社を動かして世界中の人が使う商品をつくり出せたことは、技術者としての大きなやりがいにつながりました。自動運転もまだまだ検討しなければならないことは尽きませんが、業界をリードしていく取り組みであるからこその醍醐味があると感じています。「現場視点と本質を捉えた設計」を意識し、ISUZUならではの技術として世の中に発信していきたいです。

ISUZU ID 実現のために

ISUZU IDの中にある「変化意欲」は、新しいことをしていく上では必要不可欠なものだと感じています。しかし、過去の知識にとらわれないことが必要である一方で、これまでの経験や技術を活かすことがとても重要です。私たちがずっと大切にし続けている「安心」は絶対にブレてはいけません。そうした意識を持って、海外論文やAI関連記事を読む時間をつくり、現場の課題と照らし合わせて仮説を立てるようにしています。また、「相互信頼」も大切にしています。自動運転の開発は、車両制御・AI・センサ・通信など多岐にわたる技術の集合体です。だからこそ、自分の担当だけでなく、相手の領域を正しく理解し、互いに信頼できる関係性を築くことを常に意識しています。

A Day scheduleとある一日のスケジュール

08:15
出社・タスク整理出社してメールチェックやその日のタスクを確認し、業務の優先順位を整理します。
09:00
ミーティング・調査社内メンバーや国内外のパートナーと、技術的な検討や進捗の共有を行います。
12:00
ランチ食事を取りながら、リラックスして過ごします。
13:00
技術情報収集・資料作成最新技術の動向をキャッチアップしたり、企画書や技術資料の作成に集中します。
17:00
技術レビュー担当メンバーが作成した資料や技術内容をレビューし、今後の方向性について議論します。
18:00
退社

今後の目標

中期経営計画でも発表されている通り、現在開発中の自動運転システムを、2027年以降にISUZU単独で内製可能な技術体制へと昇華させることが最大の目標です。そのためには、技術継承だけでなく、コストを意識した量産設計や推論専用チップの導入、学習による最適化など、取り組むべきことは多くあります。そうした壁をチームで乗り越え、「社会実装を本気で成し遂げる技術集団」を育てることが、今後の私の最大の挑戦です。加えて、将来的にはもっと広い視点から事業を牽引していきたいと考えています。自ら戦略の立案から携わり、新しい技術やパートナーと組んで、ISUZUの新たな事業をつくり出すことに挑戦していきたいです。そして、最先端に携わるワクワクはずっと味わっていたいと思っています。

皆さんへのメッセージ

ISUZUは安心×斬新を掲げて、「社会のインフラを支える安定性」と、「最先端技術に挑む革新性」を両立している会社です。私自身も、これまで新しい技術領域に挑戦することでキャリアを広げてきました。大企業でありながら、新しい分野では社員一人ひとりが会社を動かしていくことができますし、若手が提案したアイデアからプロジェクトが生まれ、実装されることも珍しくありません。私もそういう経験をいくつもしてきました。「安定した基盤の中で、自分の挑戦を形にしたい」と思っている方には、ぜひISUZUを選んでいただきたいです。

※取材当時の情報です。