CROSS TALK 03
パパ・ママ座談会

育児真っ只中の4人の社員が、ISUZUでの「パパ・ママとしての働き方」を本音で語り合いました。男性育休の広がりやノンコアフレックス・在宅勤務の導入、そして制度拡充後に見えてきた課題。働きやすさを会社の強みに変えていこうとするISUZUの姿勢を紐解きます。

MEMBER

  • M.A2017年 新卒入社車両審査実験第一部
    車両審査第二課

    「広くものづくりに関われる商用車メーカー」としてISUZUを選んだ。「エルフ」や「フォワード」の総合評価の取りまとめを担当する傍ら、子育てにも奮闘中。

  • H.K2013年 新卒入社広報部
    広報グループ

    商用車メーカーに惹かれてISUZUに新卒で入社。国内営業を経て広報部に移ってからはメディア対応を主に担当しながら、3歳半の子どもを育てている。

  • S.A2019年 中途入社ソリューションエキスパート部

    前職で使用していたITシステムがISUZUで使われていたことが縁となって、入社を決意。海外拠点のシステム切替プロジェクトを率いる、一児の母。

  • Y.Y2013年 中途入社人事部
    部長

    人材営業とメーカー企業での人事職を経て、キャリアを深めるべくISUZUに転職。部長として人事部のマネジメントに 携わりつつ、子育てにも励む。

SESSION
01
「もちろん育休を取る」という常識

Y.Y

私は、人事部の部長に任命されたタイミングで子どもが生まれたので、育児休職を取得してもいいものか迷いました。ただ、上司の役員の方に相談すると「もちろん取るでしょ」と後押ししてくれて、「休んだら迷惑になるかも?と思っていたのは、自分の思い込みだったのかもしれない」と気づきました。皆さんが育休を取得した際の周囲の反応はいかがでしたか?

M.A

私も子どもが生まれる前に当時の部長に相談をしましたが、Y.Yさんと同じように「育休取るでしょ?」と言ってくれました。「悩んでいます」と打ち明けると「取ったほうがよいよ」と強く勧めてくれて。また、部署の先輩二人が育休をすでに取得していたので、休みやすい雰囲気が生まれていたように思います。

S.A

男性社員の育休も当たり前になっていますよね。特に若い社員の方ではそれが顕著です。M.Aさんはどのくらいの期間、育休を取りましたか?

M.A

私は4か月取得しました。

Y.Y

S.Aさんが言うとおり、男性社員の育休は年々増えていて、数字の上でも前年と比べて育休取得率は15%近く増えています。

H.K

最近では、男性比率が多い部署でも長期の育休取得が進んでいると耳にします。2025年4月からは育休中の給付額も手取りの10割相当に変わりましたが、そのことも男性の育休取得の後押しになっているかもしれません。
※2025年4月1日から、育児休業給付金の給付率が引き上げられ、一定の要件を満たすことで手取り10割相当の給付となる制度改正が国により行われた。

S.A

そのおかげか、子どもを持つ男性上司の方とも話しやすくなったように思います。今まで話せていなかった方とも育児、仕事の工夫を教えていただいたり、育児のことをきっかけに仕事についてもコミュニケーションが取りやすくなりました。

H.K

私も、育休明けにフルタイムで復帰した際、上司から「時短勤務も選べるよ」と声をかけてもらいました。働き方を一律に決めるのではなく、その時々の状況に合わせて柔軟に選べる雰囲気があり、「育児と仕事のミックス」が自然に根づいていると感じます。

SESSION
02
自由だからこそ必要な「すり合わせ」

Y.Y

これまで、日本社会全体で見ても男性の育児参加は少なかったように思いますが、時代の変化に沿ってISUZUも大きく変わりつつあります。2024年には、ノンコアフレックス・在宅勤務の導入や、1時間単位の有給取得を可能にするなど、働く時間をもっと柔軟に使えるように改善を行いました。制度面における、皆さんの実感を伺ってもいいですか?

S.A

ノンコアフレックスのおかげで、かなり働きやすくなりました。朝5時から夜22時までの間に、自分の働きたい時間で働ける制度ですが、子どもの送り迎えや体調の変化など、毎日同じようには動けない育児には助かる制度です。

M.A

私もノンコアフレックスと在宅勤務にとても助けられています。

H.K

育児中の業務について「何ができる/何ができない」の判断は、当事者以外からするとなかなか難しいですよね。たとえば、上司が善意のつもりで業務量をセーブしても、当事者からすると「もう少しできる」「もっと挑戦したい」と感じてモヤモヤすることもあるかもしれません。制度の活用と併せて、そういった認識のすり合わせも大切だと感じます。

Y.Y

「育児中の人に合った働き方」は、個々で違いますので、上司とのコミュニケーションの密度の問題になってきますね。出張や残業も、家族と都合を合わせたり、フレックスを活用したりすればできないわけでもありませんから。

S.A

上司と二人で面談をする「One on One」が、そこで役立つのかなと思います。もっと仕事を任せてほしいとか、キャリア形成についても細かく話し合えるはずです。制度が整ってきたからこそ、次は使い方が大切なのかもしれません。

SESSION
03
働きやすさは強さになる

Y.Y

現在も改善を行っている最中ではありますが、皆さんの視点から見て、「ここはもっとこうしてほしい」といった意見はありますか?

S.A

「ノンコアフレックスで自由に働ける」とはいうものの、夕方で早めに上がるのは多くが女性の方で、男性社員はそこまで多くない印象です。早く切り上げることや、休むことを主体的には選択しづらいのかもしれません。たとえば、流れをつくるために「ノー残業デイ」を拡大して会社から早く帰る日を促し、「平日も育児の時間をつくる」を体感してもらうのはどうでしょうか。うちの子どもも、家にパパがいるとすごく嬉しそうなので、平日にもそんな日があると嬉しいです。

M.A

私の場合、今は妻が育児休暇を取得しているので、大きな問題はなく子育てができていますが、職場に復帰してからのことが心配です。特に、妻の職場が家から2時間ほどかかるところにあるので、ノンコアフレックスや在宅勤務を活用しても、カバーしきれない場合もありそうで・・・。親に頼れない状況で、出張や時差出勤が重なったら、手が回らなくなってしまいます。

H.K

社内ではまだ浸透していないかもしれませんが、ベビーシッターの利用費の一部を補助してくれる福利厚生のサービスもあります。M.Aさんのような状況でも、こうしたサービスを活用すると助かる場面があるかもしれません。他にも良い制度やサービス、仕組みがいろいろありますが、実際にはあまり知られていないものも多く、もったいないなと感じます。社内での情報発信がもっと活発になるといいですね。

Y.Y

さまざまな意見をありがとうございます。ISUZUが掲げる企業理念体系の中に「働きがいナンバーワン」という言葉があります。それは、給与や待遇の良さだけでなく、それぞれの社員が専門性を発揮して、自己実現できている状態に持っていくということだと思っています。もっと皆さんの意見を参考に働きやすい職場づくりに取り込んでいけたらと思います。

H.K

以前と比べて、働く環境は確実に良くなってきていると感じます。かつては育児をしながら仕事を続けることが難しく退職を選ばざるを得なかった方もいましたが、今では多くの社員が仕事と育児を両立できるようになりました。人事部門のリードのもと、会社全体で取り組んできた成果だと思います。これからも誰も置き去りにせず、みんなで強くなっていく、そんなISUZUでありたいと願っています。

※取材当時の情報です。

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