


会社を知る BUSINESS ISUZUの事業紹介
トラック・バスといった商用車「CV」、
ピックアップトラックを代表とする小型商用車「LCV」、
そして、エンジンなどのパワートレイン。
世界中で信頼を獲得するISUZUのクルマづくりを
ご紹介します。
ISUZUの商品
- トラック
- 最新技術による経済性・安全性・耐久性・信頼性で、小型から大型まで幅広く展開。
- バス
- 安全と快適を備え、 EVモデルやユニバーサルデザインを採用するなど多様なニーズに対応。
- ピックアップトラック/PPV
- 1トン積ピックアップトラック「D-MAX」を筆頭に、高い耐久性と悪路走破性を備える。
- パワートレイン
- 車両を動かすための動力伝達系の総称。使いやすさ、高燃費、環境性能、経済性を兼ね備える。
企画・開発からアフターセールスまで、
それぞれが価値を生み出している、ISUZUのバリューチェーンとは?
各フェーズにおける特徴的な戦略や技術もぜひ知ってください。

ISUZU VALUE CHAIN
企画

ISUZUのものづくりは、「誰がどこでどのようにモノや人を運ぶのか」を深く理解することから始まります。世界各国の拠点と連携して情報を収集し、市場動向や実際の使用状況、法規制などを多角的に分析し、物流や人流を取り巻く社会課題と多様なニーズを的確に把握します。こうした知見をもとに、地域や用途に応じた性能・機能、つくりやすさや収益性を整理し、ISUZUとして目指すべき商品コンセプトを練り上げます。
開発

商品コンセプトを基に、構造・動力・電子制御やコネクテッドといった領域を横断して機能や性能をすり合わせ、仕様へとまとめます。モデルベースによる検討や解析を通じて性能や成立性を確かめ、さらに試験や実車での評価を重ねることで実使用に耐える品質をつくり込んでいきます。こうしてデジタルとフィジカル双方の結果を統合し、数万点の部品・装置を一台の車両として成立させ、働く現場を支える確かな耐久・信頼性につなげています。
調達

ISUZUの商品は、サプライヤー(部品供給メーカー)からの部品供給なしには成り立ちません。たとえば、エルフ1台あたりの部品の約7~8割をサプライヤーから調達しており、購買部門は主に「品質」「価格」「納期」を重視しながら、競争力を担保した最適発注をしています。 また世界中に張り巡らされたネットワークを活かし、最新の情報を入手してサプライチェーンの強靭化に日々取り組んでいます。
生産

調達後は図面をもとに試作を行い、生産性や性能を確かめる評価を実施。試作車を使った過酷な環境での走行テストやシミュレーションも行い、品質を徹底検証します。その後、生産工場にて、 加工・溶接・塗装・組立、数千におよぶ品質の検査などの量産ライン化を図り、生産設備と人の技が融合した生産ラインによって商品が完成します。高精度なパワートレイン製造や技術の継承にも力を注ぎ、ISUZUの品質を支えています。
販売

ISUZUの商用車は全国の販売会社を通じて販売しています。お客様のさまざまなニーズに即した、最適な車両を提案します。また、お客様の声を開発に伝えることで、より良いものづくりに貢献しています。
アフターセールス

ISUZUは国内外の多くの拠点で高品質なアフターサービスを提供しています。また、商用車テレマティクス「MIMAMORI」と高度純正整備「PREISM」を活用し、車両の状態をモニタリングすることで、故障を事前に察知し、休車時間の最小化に貢献しています。さらに、車両情報データを収集し、将来の車両技術開発などにも役立てています。

企画・開発へ
未来への取り組み

ISUZUが2030年に目指すのは、お客様と社会の課題を「安心×斬新」な「運ぶ」で解決する、商用モビリティソリューションカンパニー。その実現に向け、「運ぶ」を支える既存事業による収益の拡大と未来への投資を両立させながら、新たなビジネスモデルを創出させていきます。
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企画・開発

協創活動によるビジネス革新 ISUZUの完全子会社であるUDトラックス株式会社との「協創」により、商品開発や生産・サービス体制の連携を強化。両社の技術やリソースを融合させることで、コスト競争力や品質を高め、グローバル市場での競争力向上を図っています。
企画・開発

CV事業の拡大、LCV事業の強靭化、
パワートレイン事業の強化
CV事業では、UDトラックスと協創し、アジア・中近東・アフリカを軸に多様な商品展開を強化。LCV事業ではグローバルサウスでの拡販に加え、動力源の多様化や次世代モデル向け技術を開発。パワートレイン事業では、受託型から提案型ビジネスに転換を図り、企画・開発・営業の主機能を一体化しています。
生産

ものづくりを支える4M管理 ものづくりには、Man(人)、Machine(機械)、Method(方法)、Material(材料)の「4M」を最適化することが欠かせません。生産管理や品質管理、設備管理、プロジェクト管理といった間接部門は、それぞれの専門性を活かしながら現場を支え、よりよいものづくりを実現しています。
生産

最新技術で生産ラインを設計する生産技術
多品種少量生産に対応するため、最先端の設備と人の柔軟性を活かした生産ラインを採用。低コストで高品質な製品をグローバルに安定供給しています。
また、AIやIoTなどの先端技術の導入を進め、品質管理やセル生産方式、協働ロボットなど、生産現場の効率と安全性を追求しています。
販売

協創活動によるビジネス革新 ISUZUは、いすゞ販売会社と共に、お客様が運送・運行をよりスムーズにできる方法を提案しています。また、ドライバーの運転技術を伸ばすための教育も行い、物流コストを減らすための工夫をしています。さまざまな面からお客様の悩みを解決できるよう、力を合わせて取り組んでいます。
アフターセールス

地域特性に合わせたサービス ISUZUは、日本で培ってきたアフターセールスにおける「トータルライフサイクルで稼働を支えるサービス」を海外にも展開しています。高度なアフターサービスにより、トラックの稼働が停止する時間を最小化することに寄与しています。また、各国のニーズに合わせて、商用EV導入サポートを行っています。
アフターセールス

商用車テレマティクス技術 ISUZUのMIMAMORIは車両運行データをリアルタイムで集約し、燃費や排出量、車両位置情報、運転操作情報を収集・解析し、運送事業者の業務をサポートします。PREISMは車両コンディションデータの活用により故障を未然に防ぐ・すぐ直すことをコンセプトとして高度純正整備を提供するサービスです。これらのサービスを活用し、お客様の「稼働」を支えています。
未来への取り組み

先進技術開発の加速
デジタルイノベーションの推進
先進技術開発とデジタルイノベーションの加速に向けて、協創を軸とした取り組みを強化。企業や大学、スタートアップなど多様なパートナーとの協創を通じて、新たな価値の創出を図り、商用車業界の変革と社会課題の解決に貢献。5GやAI、自動運転など次世代技術にも積極的に対応し、モビリティの未来を切り拓いていきます。
未来への取り組み

xEV技術 xEVはHEV、BEVといった電動車の総称です。ISUZUは2023年に初の量産BEV(バッテリー電気自動車 )「ELF EV」を発売し、商用BEVの社会実装を推進。さらに、導入時の課題解決や効果の可視化、脱炭素提案までを支援するトータルソリューション「EVision」により、お客様のカーボンニュートラル実現を包括的にサポートしています。
未来への取り組み

先進安全技術 交通事故ゼロを目指し、検知・警報だけでなく車両制御まで対応する先進安全技術を強化。安全機能は「BASIC」「STANDARD」「ADVANCE」「PREMIUM」の4パックを設定し、義務化装備から都市配送・高速走行・操舵制御まで幅広く対応。用途に応じた選択で安全運行を支えています。
未来への取り組み

クリーンディーゼル技術 ISUZUは世界トップレベルのスーパークリーンディーゼル技術をはじめ、EVのほかCNG・LNGといった天然ガスなど、多様な動力源の開発に注力。特に次世代高効率ディーゼルエンジン「D-CORE」では、実用回転域での燃費向上を徹底追求し、環境性能と燃料コスト削減の両立を図っています。
未来への取り組み

自動運転技術 自動運転の実現に向け、国内外で積極的に取り組みを加速中。日本では、政府による高速道路でのトラック隊列走行や港湾での外来トレーラー自動運転の実証に参画。北米ではスタートアップ企業のGATIKと連携し、レベル4自動運転トラックの開発を推進。物流や多様な用途で安全性・効率化・無人化の実現を目指しています。
未来への取り組み

カーボンニュートラル ISUZUは社用ディーゼルバスに、廃食油を水素化処理したバイオ燃料「HVO」を導入しています。しかし、HVOは軽油と同等の性能でCO₂を削減できる一方、廃棄物由来ゆえに供給量に限りがあり、価格高騰の懸念も。こうした課題に向き合いながら、カーボンニュートラルの達成に向け、マルチパスウェイの視点でBEV以外の選択肢を広げています。
未来への取り組み

コネクテッド技術 「MIMAMORI」や「PREISM」により、稼働支援と運行管理の両面でコネクテッド技術を活用。今後はサービスのオープン化により利便性を向上させ、5G時代に対応。さらに他メーカーとの協創により、新たなモニタリングシステムや情報プラットフォームの構築を進め、物流課題の解決に向けた多角的な取り組みを展開しています。
